突然に晩秋がやって来た。 朝 外に出ると 空気の冷たさを懐かしく感じた。 窓からさしてくる陽の光の暖かさ。 「小屋」の中のストーブの上では 3個のステンレスのヤカンが 湯気をたてており その中の一つで ほうじ茶と紅茶を淹れる。 ヤカンの口から ほとばしる湯。 カップに牛乳を入れ 熱々の紅茶を注ぐ。 夕方4時半になると 市の防災無線で「夕焼け小焼け」が流れる。 季節によって 5時 5時半と変わる。 長閑な曲が この季節だと忙しなく感じ しばらくすると早い日暮れが始まるのだ。 濃紺の空に 今日は三日月。 少し離れて 大きく輝く宵の明星。 まだ夏物を終わず 冬物の中から セーターを引っ張り出して着た…