百年暖簾、渾身の深い味わい 前回は『すがの朝』をご紹介させて頂きました。今日は『家に福が来る!』と書いて『家福餅(かふくもち)』という大丸屋さんの銘菓です。このお菓子は、岩手・盛岡の味である『くるみもち』『くるみゆべし』『からめ餅』と同じです。 大正9年の創業以来、102年間三代続く盛岡の老舗、伝統の味です。 『最高のもち米と砂糖に、県内の山野に自生した山くるみをたっぷりと加えた風味豊かな銘菓です』と大丸屋さんのチラシに書かれています、一口食べて、まさにその通りだと感じました。甘さ控えめで、食べやすく細かく刻まれた胡桃。一般的なくるみもちより、もっちりしているものの、歯切れの良く上品な食感は、…