小学生のときは六年生の三学期まで一日も休まず学校に行った。風邪をほとんどひかなかった。学校も大好きだった。インフルエンザというものにかかったこともなかった。大学生になり、だらしのない生活をするようになってからか、風邪をひきやすい体質になったと記憶している。二十代になるとそれに拍車がかかる。社会人になってもなおバンドを組み、タバコの煙と酔っ払いの渦巻く地下空間に出入りしていた。それは風邪もひく。 地下空間からこんにちは。 コロナのパンデミックで、風邪をひかない一年間というものを久しぶりに経験した。なかなか良いものだった。良いものだったので、パンデミックが明けたあとも、大阪に出張する際はマスクを着…