寸鐵...短くて人の胸をつく語句。 ラ・ロシュフコー公爵は17世紀フランスの軍人、政治家。策謀の貴族社会に於いてリシュリュー卿やマザラン卿と対立し、辛酸を嘗めた経験を持つ。そんな彼の遺した箴言集、すなわち本書は、人生の真理を道破するものとして、古来高く評価されてきた。 全篇を通して犬儒的でさして面白くもない。いつの世も「箴言集」なんてものを遺すのは敗者である。敗者から学ばんとするより、勝利者(=イエス・キリスト)を師とする方が、悧巧ではないか? 選擇しなければならないのですから最善のものを擇びませう。そして「信仰」があらゆる現実の唯一の基礎であります以上、神を擇びませう、「学問」がその流儀でこ…