将軍の敵前逃亡 1868年1月の鳥羽・伏見の戦いは幕府軍のぼろ負け。 大阪城にいる慶喜はすっかり嫌になってしまいました。だって倒幕の詔が出て、薩長に錦の御旗が立ったのです。 慶喜は朝敵となってしまいました。 でも、主戦派の幕臣たちは戦いを続けるつもりでいます。 慶喜は、松平容保(会津藩主)松平定敬(桑名藩主)らを呼び、「もう江戸へ帰ろうかな」なんて相談します。両松平は、それに対して「それは良い考えです。一旦江戸に引き上げて、体勢を整えることが良いです」と返事。 で、よしそうしようと慶喜の心は決まりました。 さてそこに、主戦派の連中がやってきて、「このまま負けっぱなしというわけにはいきません。我…