50代後半になり、初めて思いを巡らせるようになったことは 大好きだった祖母のお財布事情である。 ごく当たり前のように おばあちゃんからお小遣いやお年玉をもらっていたけれども・・・ その財源はどうなっていたのかな と思う。 ほんわかとして、いつも優しかったおばあちゃん。 実は、しっかり賢く経済を考えていたのだ。 祖父母の家の近くには、大学や予備校があった。 だから、祖母は学生さんのための下宿をやっていた。 家族7人と下宿する学生さん達の食事を用意する日々は 目が回るように忙しかったことだろう。 下宿をやめた後は、女性専用のアパートとして部屋を貸していた。 5人の子供たちが巣立った後は、自分の老後…