落ち葉がカラカラと音を立てながら、強風に煽られ、桜の花びらと一緒に地面を這う。しばらく歩くと、青々とした葉の間から、桜と同じ色のツツジの蕾を見つけて、季節を感じる。 四季が何度も巡り、花は咲いては散るを繰り返す。私が共有している時間は、そのごく一部にしか過ぎない。 「自由に使っていいよ」と言われた四畳半ほどの小さな部屋は、まだ残された荷物はあるものの、私には十分だった。この部屋の住人が居なくなってから、しばらくひっそりしていたが、最近、ここへ寝床を移した。「私の部屋」を楽しむべく、いろいろ思いを巡らせていたが、実現は少し先になりそうだ。 ここのところ、この部屋に、毎日のように別の部屋から荷物が…