小池百合子都知事の学歴詐称疑惑が、再び浮かび上がっている。 以前、石井妙子著『女帝 小池百合子』を読んだとき、カイロでの同居者の証言は具体的で、虚言だとは思えなかった。単行本のときは、匿名証言だったが、文庫化されるときに、証言者は、実名を明らかにした。 また、石井妙子というノンフィクション・ライターは、以前『原節子の真実』を読んで、スキャンダルをネタに、本を売ろうとするような作家ではない、とわかっていた。 これで小池百合子都知事の政治生命は終わりになるのではないか、とわたしは、そのとき期待したが、マスコミが意外に騒がなかった。 1冊の単行本だけでは、都知事の学歴詐称の証拠とするのに、不十分だっ…