ロシアにエカチェリーナ2世(在位1762~96年)という女帝がいました。彼女はもともとドイツの小さな公家の娘で、のちのビョードル3世のもとに嫁いだ人です。その彼女が、何と夫のビョードル3世を追放し女帝に即位、専制政治を強化して領土を拡大、ロシアの国力を高めたモーレツ・ウーマンでした。日本との関係では、日本人漂流民を送還、通商を求めてラクスマンを派遣してきた人です。 彼女がモーレツだったのは政治力だけではありません。男関係もえらく盛んで、生涯に数百人もの愛人をもったというから驚きます。よく「英雄、色を好む」と言われますが、決して男性に限った話ではないんですね。実は、彼女の愛人がこんなにも大勢にな…