村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」に小田原城址公園の動物園が舞台のひとつとして出て来る。『お城のなかに動物園のある町なんて小田原以外にはまずないだろう。変わった町だ。』春樹氏がそんなことを書いたせいかどうか、その後、この動物園は縮小され、最後に残っていた猿舎の猿の引き取り先が決まり、年内には閉鎖される。 今日、その動物園を1980年代頃に撮ったモノクロのプリントをたまたま古い写真プリントを見ていて見つけた。そのプリントを接写した。 小説の主人公は、動物園で『僕らはだいたい猿を見ていた。猿を見ていると飽きない。おそらくその光景がある種の社会を連想させるからだろう。』と考える。写真には上の写真の…