中国の明朝から琉球に下賜された海船。その名は『宝案』などの漢籍史料において「◯字号船」として記載されていることによる。明朝は1385年(至徳二年)から15世紀前半にかけて多くの船を琉球に提供。それらは福建の各衛所所属の戦船であったとみられる。 明朝による琉球への海船下賜 琉球に提供された勇字号船 字号船の規模 参考文献 明朝による琉球への海船下賜 1368年(応安元年)、中国で明朝が成立。1372年(応安五年)、琉球の中山王察度が弟の泰期を明朝に派遣したことで、琉球と明朝の公式の関係が始まった。 明朝は琉球への優遇政策を採り、1385年(至徳二年)に琉球に初めて海船を下賜(『明太祖実録)洪武十…