斎藤元彦氏は兵庫県知事への再選を果たした(写真:アフロ) (田中 充:尚美学園大学スポーツマネジメント学部准教授) 兵庫県の「出直し知事選」は、パワハラ疑惑などを内部告発された問題で失職した斎藤元彦前知事が再選した。元尼崎市長で自民や立憲民主党の県議ら党派を超えて支援を受けた稲村和美氏ら無所属新人6人を破っての“圧勝”だ。厳しい選挙戦とのマスメディアの当初予想は、もろくも外れた。それは、7月の都知選における「石丸現象」や、10月の衆院選での国民民主党の大躍進に続く、「マスメディアの敗北」とも言える。 選挙戦終盤になるに連れて斎藤氏の街頭演説に集まる聴衆は増えていった 3つの選挙に共通するのは、…