新羅の王を示す「尼師今(にしきん)」という王号がある。「織物」を示す意味があることがわかる。この「尼師今」を紹介しつつ、新羅と秦氏との関係、秦氏と八幡の関係、そして秦氏と蘇我氏の関係性を示していく。 ■新羅の発展三国史記によれば新羅の建国は前57年とされている。歴史学の認識している新羅はいつの時代からだろうか。辰国、辰韓の時代を経て、日本が4世紀の頃、朝鮮半島では高句麗、百済、新羅が鼎立した頃が認識できている時代だろうか。史実性があるとされているのは第17代王の奈勿尼師今(なもつ にしきん、在位:356年 - 402年)以降とされている。逆にいえば史実性が低い、つまり神話性が高いとされているの…