もう20年前になる。 暗黙知を如何に形式知に変えるかという仕事を数多く手掛けたことがある。 特に中小企業の現場では職人や匠の技を持った人たちが活躍していることが多い。当然、属人的な仕事の世界だ。こういうノウハウ技を共有するのは至難の業である。 特に経験と勘と度胸の世界で、背中だけを見せる職人やプロが当たり前の時代だった。 私はITで会社に重要な情報、つまり顧客情報、営業情報、技術情報、クレーム情報などを組織的に共有して、企業力を向上させるお手伝いをしていた。 その時にどうしてもぶつかる壁が、属人的なスーパーに仕事をする職人や技術者、そして営業パーソン達であった。 例えば、営業組織だとして突出し…