長谷川甚六家と長谷川長兵衛家について 最近(昨年末あたり)国立国会図書館のデジタル化が進み、蔵書内の人物名検索までできるようになっている。地名と人名を入力すると、たちどころに地方の文献まで検索してくれることを知った。これはすごいことで、居ながらにして調べものが進む。 試しに「山形市銅町 長谷川甚六」で検索したところ、『山形市史』別巻2の一文が出てきた。 「岩谷家はもと歩町に居住していたが、明治の中頃、銅町の長谷川文太郎(福井屋長谷川甚六家)の弟文十郎が養子に入り、その後銅町で鋳物業を営んだという。」「文十郎の長男が清治郎氏である。」(下線筆者) 下線部によって、甚六家が明治の中頃まで存在し、当…