第4回「矢のゆくえ」を視聴した。 治承四年八月十七日、とうとう頼朝が挙兵する。 最初のターゲットは、野菜の嫌いなコオロギ野郎の山木兼隆(伊豆国の目代)と、野菜を粗末にするパワハラ野郎の堤信遠。 八月十七日は、三嶋大社の祭礼が行われる日だったという。 祭りで人の往来の多い牛鍬(うしくわ)大路を避けて、人目につかない蛭島(ひるがしま)通りを、こそっと行こうぜと、北条時政が提案すると、頼朝は、 「それはならぬ!」 と止めて、堂々と大路を進軍するように命じる。 ちなみに「吾妻鏡」では、ここの頼朝の台詞は次のように書かれている。 思うところ、然(しか)なり。但し、事の草創として、閑路を用い難し。 意訳し…