讃美歌404番(山路越えて)には心惹かれるものがあります。 作詞者は西村清雄(すがお)(1871-1964)。この歌は明治36年宇和島教会の伝道を応援して、松山に帰る途中、まだ鉄道の開通しない頃だったので、ひとり淋しくわらじがけで法華津、鳥坂峠の道をたどった時、その感興を歌ったもの。旅の歌ですが、人生行路を象徴した歌としてはなお人の心に触れるものをもっていると『讃美歌略解』(日本基督教団出版局)に説明されています。 4番みちけわしく ゆくてとおしこころざすかたに いつか着くらん 5番されども主よ われいのらじ旅路のおわりの ちかかれとは 信仰者にとって人生とは神の国を目指す旅です。老いた私は自…