現代日本を代表する美術家。その活動は絵画、造形建築の広範囲にわたっている。美術批評家、社会文化批評家としても活躍している。 第12回パリ・ビエンナーレ(パリ、1982年)、ユーロパリア89現代日本美術展(ゲント)、第 9回インド・トリエンナーレ(ニューデリー、1997年)などに出品してアーチストとして世界的に知られる。 最近は近自然公園『日回り舞台』(2000年)を発表。著作に『ルネサンスー経験の条件』(筑摩書房)ISBN:4480873279 など多数。
2026年5月16日。 https://tsca.jp/ja/exhibition/#works 現地に行き、ギャラリーの前を通って、岡崎乾二郎の個展が開かれているのを知った。 小さめのキャンバスに、筆跡を、物質のように残しながら、作品として成り立たせる。 展覧会のタイトルに54とある。だから54の作品が並んでいるけれど、パターンが多く、似ているという印象を抱かせないような気がした。 そして、どの作品にも抑制が効いている、という共通の気配があり、それは知性で支えられているように感じた。 本展は、全てが昨年7月に閉幕を迎えた「而今而後 ジコンジゴ – Time Unfolding Here」(東…
ヒルマ・アフ・クリント展は全点撮影可だったので、そういう場合、図録は買わない。物理的に重いし。だけど、こういう解説があったのなら買いだったな。 面白かったのは、展覧会場のキャプションでは「ルドルフ・シュタイナーに影響を受けた」みたいになってたと思うけど、岡崎乾二郎に言わせれば、どちらかというと、ヒルマ・アフ・クリントの方が、ルドルフ・シュタイナーを試したんだっていうわけ。自分の絵画表現を彼が言語化できるかどうかやらせてみたってのが実態に近いのではないかと。 というのは、ルドルフ・シュタイナーはアーティストというよりは教育者なわけで、彼の黒板絵っていうのが弟子たちによって数多く残っている。ヒルマ…
「岡崎乾二郎 而今而後」@東京都現代美術館 美術に触れて何かを感じる、それが芸術。Don’t think, feel。 単に知識がないだけだが。 巨大な絵は可塑性の可能性を前面に出した作品でカッコイイ(語彙力) 前から見ると表面的だが、筆圧はとても立体的。 ちなみにその絵のタイトルは写真の通り、とても長い。銀色夏生が書いたかのよう。 しかし現代美術館にくると一人は髪の毛が青の人を見かけるのはなぜだろうか。 抽象の力 (近代芸術の解析) 作者:岡崎 乾二郎 亜紀書房 Amazon
『芸術の設計 見る/作ることのアプリケーション』 岡崎乾二郎 https://amzn.to/45Cju3q 作品を作るだけではなく、批評もする、ある意味で圧倒的な存在で、独特な人が岡崎乾二郎で、どこか近寄りがたい存在でもあった。 この本も、以前から、そういえば図書館の棚にずっとあって、その背表紙は見ていたが、何か寄せ付けない気配を漂わせていたように思い、敬遠していたのかもしれない。読んで、確かにその予感ははずれてはいなかったのは分かった。厳密すぎて、それは、すごいけど、恐さもやっぱりあった。 その中で、自分が印象に残った言葉がある。自分が部分だけを抜き出すのは、もしかしたら正確性を欠くかもし…
MOTコレクション。特集展示||岡崎乾二郎。前期2009.10.31~2010.1.24 後期2010.1.26~2010.4.11。東京都現代美術館。 2010年4月1日。 常設展は、特集展示を行うようになって、より充実した鑑賞ができるようになったと思う。 それは、企画する側としては、かなり大変なことだと思うのだけど、今回も、なかなかまとめて見る機会がなかった岡崎乾二郎というアーティストの作品を見ることができたのは、ありがたかった。 作品を作り、さらに評論も行えて、明らかに頭がいいように思える岡崎は、どこか近寄り難い印象もあるが、独特の存在であって、そして作品も、ものすごく長いタイトルがつけ…
モネと写真のつながりを知ったのは、松浦先生からだった。 十何年前、ムサビ学生課下の大教室で、先生は全学科生に向けて美学の講義をしていた。仲間内の情報交換でめっぽう面白いのは103だと聞いてから、単位の申請はしないまま木曜日は一号館に通うようになった。 松浦先生の授業はまじに実りがあった。とくにモネとファインダーの話は、写真をやっていた私に刺さり、今もまだ刺さったままだ。 それはモネの連作のことだった。モネは睡蓮を250、積み藁を25以上描いていて、ルーアン大聖堂もだけど、同じ対象を描き続けた。そして、ほとんど同じ構図、あるいは少しだけ右にずれた構図など、風景を前にあたかもカメラのファインダーで…