海沿いの炭鉱の町で三代に渡って過ごす家族が題材の絵本「うみべのまちで」。その一場面で、子どもが友だちと立ってブランコに乗っていた。思いっきりこぐと海が遠くまで見えるブランコだ。思いっきりこぐと海が遠くまで見えるブランコに立って乗るとは、どんな感じなのだろう。立ちこぎなんてこの歳でしても大丈夫だろうか。ただでさえ三半規管が鈍っているのに。付き添いで行った公園で、子どもがブランコで立ちこぎをしていたので、隣を陣取ってみる。その子どもは東を向いているのに対して、私は海が見えるかもしれない西を向いて乗った。海まで歩いて15分はかからないので、もしかしたら海が見えるかもしれないと思ったのだ。思いっきりこ…