企画展に伴い実施される講演会に参加しノートを取ったので、整理しておく。 内容概略 弥生時代の墓制は西日本と東日本で大きく異なる。九州地方では甕棺墓であったのに対し東日本は再葬墓であった。再葬墓とは遺体を一度白骨化させた後で土器に納め再び埋葬することで作られる墓のこと。蔵骨器に合わせて骨を処理した。今回の講演会の第1テーマである「沖Ⅱ遺跡」は群馬県最大規模の再葬墓群という歴史的意義を持つ。①27基の再葬墓群、②骨片や人歯などが堆積土に含まれる礫敷土坑(AD-25号土坑)、③27000点を超える遺物が出土した遺物包含層の3点が特徴として挙げられる。再葬プロセスの復元や日常生活の検討など弥生時代を社…