私は、まだ学生時代の頃まで、差別がなくなる社会はいつかきっとやってくると信じていた。そう、東西ドイツの統一をテレビ画面に張り付いて観ながら、ああ、無理だと思われていたこともやってやれないことはない!希望はある!と信じてやまなかったあの頃。 小さい頃から、在日として、障害者として、差別されてきた事件や相手の発言はいくつもあるが、大人になればなるほど、それは少なくなるどころか、ますます増えていっていると感じる。 日本学校でよく言われたことだが、在日を入れるのに反対の声があったとか、たかだか教習所というほんの短い期間学ぶ所でさえ在日には反対の教官がいたとか、また、会社では障害者は馬鹿だからすぐに辞め…