前回、心理的瑕疵のある物件を評価するにあたって、競売評価では市場性修正という減価を行うと書きました。 これは、不動産の経済価値に対するアプローチとして、費用面からアプローチした積算価格を求めるうえで、単純に 土地価格+建物価格=複合不動産の価格 とはならない場合に行う減価修正です。 鑑定評価では、「土地建物一体としての市場性」として、土地価格と建物価格を合計した後に、土地建物合計の価格に対して減価率を乗じるのが一般的かと思います。 たとえば、容積率を十分に消化していない建物が建っている場合や、環境にそぐわない場違いな建物が建っている場合などに行われる減価修正です。 では、ほかにどんな物件に対し…