常磐炭田の歴史を学んだ会場=東京都千代田区 フラガールや温泉リゾートで知られる福島県いわき地域。本州最大の炭田・常磐炭田が全面閉山に追い込まれた地域は、このピンチをなぜ乗り越えられたのか。 「近代化を支えた常磐炭田の盛衰~黒ダイヤと温泉の眠るいわきの復興物語~」と題する文化講座が5月10日、東京都千代田区のJR施設であり、いわき市石炭・化石館ほるる学芸員の渡辺文久さんが話した。約50人が参加した。 常磐炭田は福島県南部の富岡町から茨城県北部の日立市にかけ、厚さ3~4メートルの炭層が斜めにのびる。全国の石炭埋蔵量の約5%(約11億トン)を占めるが、品質は原料炭よりも劣る一般炭で、石炭1トンを採掘…