本章は、出エジプト記全体の頂点です。幕屋が完成し、神の栄光がそこに満ちます。イスラエルがエジプトから救い出された目的は、単に奴隷の苦しみから解放されることではありません。それは、血による契約によって彼らが神の民となり、神ご自身が彼らのただ中に住まわれるためでした。 第一に、幕屋は「主が命じられたとおり」に建てられました。本文にはこの言葉が繰り返されます。イスラエルの民は自分の考えや好みで幕屋を考え出したのではありません。神に仕えるうえで大切なのは、人間の独創性よりも、神の御言葉に従うことです。 第二に、幕屋とそのすべての器具に油が注がれ、聖別されました。「聖別」とは、神のために取り分けられ、他…