なんとなく生きていれば、どうにかなるだろう、そんな風に思っていた。 たどり着いたのは、こんな日常。どうにか生きている、そんな日々。 愛する人に出会えなかった。望む仕事にも就けなかった。住みたい家も、行きたいところも、やりたいことも、手に入らなかった。 きっと、怠惰だったのだろう。 自分のキャパシティーに対して、求め過ぎていただろうか。しかし、最低限のものでさえ、手に入っていない。 出会えた猫。 たぶん、この人生だったから出会えた猫たち。犬たち。がいる。 もっと違う暮らしをしていたら、血統書付きの、人工的に交配され生まれた美しい猫と出会っていたのかもしれない。 私は罪を犯した。 自分は一生幸せに…