4世紀のヨーロッパではペストの大流行により、全人口の30%が命を落としたとされています。 ヨーロッパで最初に記録に残っているペストの流行は、542年から543年にかけて東ローマ帝国で流行したもので、当時は「ユスティニアヌスの疫病」と呼ばれました。 中世ヨーロッパにおけるペストの流行は、472年以降、西ヨーロッパでは発生していませんでしたが、14世紀には全ヨーロッパにまたがるペストの大流行が発生しました。 1348年にはアルプス以北のヨーロッパでも流行し、14世紀末まで3回の大流行と多くの小流行を繰り返し、多くの死者を出しています。 全世界で8,500万人、当時のヨーロッパ人口の三分の一から三分…