世に名作映画は数あれど、鑑賞後に放心してしまった映画は少ない。 大して多くない映画遍歴を振り返って、5本あるかないか。衝撃度か感動が高いエンディングに絞られる。一般にも知られた作品ばかりだ。 漫画になるともっと少ない、気がする。 それは単に私が読んできたジャンルによるかもしれない。しかし感動しただけでは、期待を良い意味で裏切られただけでは、最良の読後感は得られない。 今回は久しぶりに素晴らしい読後感を味わった。 なるべく核心には触れないように話を進めるが、一部ネタバレがあるかと思うのでご了承ください。