17日から東京国立博物館の平成館で始まった、「神護寺展」に行ってきました。 神護寺は、和気清麻呂が建立した二つのお寺を一つにして今から1200年前に創建され、空海が活動の拠点としたところです。有名な「薬師如来立像」や「両界曼荼羅(高尾曼荼羅)」、「五大虚空蔵菩薩像」、「伝源頼朝像」(どれも国宝)等、すごい作品が目白押しでした。私は、空海がお経の解説を書いた「金剛般若経開題残巻」(国宝 平安時代 9世紀、前期展示)の前で目が釘付けになりました。大きくない作品なのですが文字が目の前で踊り出し、こちらに迫ってくるような錯覚を覚えました。空海自ら作らせた「高尾曼荼羅」の現物は1200年の時を経て見えな…