評価する物差しが「偏差値」しかないことは、大学側にも言えることである。詰まり、大学には、偏差値順位以外にこれと言って注目すべき特色が見られないということだ。このことは、教授陣にも言えることで、是非とも御指導を仰ぎたいと思わせるような実績や業績を持つ教授も見当たらない。 だからこそ、大学自体が個性を取り戻すことが先決なのだ。これまでのように、入学した学生は、みんな「ところてん方式」で押し出して卒業させるというやり方では、学生の学力や専門性を高めることは期待できない。大学の指導力が問われることもないから、大学の特色を構成することもない。 小中高には「総合的な学習の時間」(総合学習)の時間があり、「…