自動車、半導体、医療機器。私たちの現代社会を支える最先端の製品には、ナノメートル単位の精度を追求する「ものづくり」の技術が欠かせません。広島に本社を置き、その核心技術で世界に存在感を示す企業があります。それが、マツダから生まれ、現在は伊藤忠商事とマツダが株主として支える「トーヨーエイテック株式会社」です。同社は一見、異なる分野に見える「工作機械」「自動車部品」「表面処理」という3つの事業を見事に連携させ、高い収益性を実現しています。今回、官報に掲載された第91期決算では、22億円に迫る純利益を計上。その好調な業績の裏には、どのような強みと戦略が隠されているのでしょうか。ものづくり日本の底力を見…