香川県は庵治半島の由来。かつてこの地域が水不足になやまされていたとき、旅の僧が通りかかった。僧がもっていた杖で地面に文字を書き、それを突くと、こんこんと清水が湧きだした。そのとき書かれたのが梵字の「阿」だったという。 以来この地は「阿字浦」とよばれ、やがて庵治となった。僧はいうまでもなく空海である。 顧みると、どうも空海と向田邦子に引き寄せられがちである。妙な取り合わせだが、ちょこちょこでてくるんだよな。向田邦子は高松で暮らしていたことがあるのである。 空海の著作は『三教指帰』しか読んだことがない。向田邦子もエッセイしか読んだことがない。もうすこしなんとかしたい。 高松につづいて、鹿児島ー向田…