後期研修

急性虫垂炎の腹腔鏡下手術。外科系志望の1年目研修医に声をかけたところ「行きます！」と即答で駆けつけてくれたため、皮膚切開から閉創までいわゆる"先発完投"をしてもらいました！ 手術開始！真剣ないい目をしています。 これまでも腹腔鏡下胆嚢摘出術などで部分執刀や助手をしていたこともあり、危なげなく手術を進めることができました。ポート挿入、組織の取り回し、左手の使い方、左右の手の協調運動、各エネルギーデバイスの特色・・・自分で手を動かすと、ちょっとした動作にも理論・知恵・工夫が詰まっていることがわかります。今回自分の意思でチャンスをつかみ経験することで、大きな自信につながったと思います。 まっすぐに立…

K2-sPYeeDeプロジェクト、Intuitive大阪営業所にてDual consoleトレーニングの第2回目です。今回は結腸右半切除の内側アプローチとSurgical trunkの郭清を練習できる臓器モデル。以前消化器外科学会で高橋が福岡大学の長谷川教授からレクチャーを受けたのと同じものです。 7月にK2-sPYeeDeプログラムのトレイニーとなって以来、目標の1例/週執刀を若干上回るハイペースで実績を積んできた齊藤先生。高橋や、いつもオンライン＆オンサイトで熱い指導をいただいている名古屋市立大学の山川雄士先生とディスカッションを繰り返してきた手術のコンセプトを、ここでもコンソール間で話し…

週末の朝、無人の外科病棟詰め所 写真は当院外科の病棟詰所、週末のAM 10:30。これを撮影している回診当番以外に病棟には誰もいません。意外に思われましたか？それとも当たり前？ 外科には過酷な長時間労働、休日出勤上等、院外にいてもPHSで24時間拘束、というイメージがついて回ります。たしかにそのような時代や職場があったことは否定しませんが、今はむしろ繰り返されるメディアの定型文によって自己増殖し独り歩きする虚像にも思えます。 令和時代、帰らないのが美徳とかすべてを犠牲にして仕事に打ち込むべきとか、そのようなポリシーの外科医はほぼ見かけません。私たちも普通の人間、余暇・趣味・家庭と両立してこそ肉…

先日オンラインビデオクリニックをしていただいた名古屋市立大学病院 消化器・一般外科講師の山川雄士先生が、「やはりZOOMでは教えたいことの半分も伝えられない！！」と、なんと画面を飛び出して当科ロボット支援下手術のプロクターにお忙しい中駆けつけてくださいました！術式は男性の直腸超低位前方切除（肛門管内吻合）、執刀はもちろん着実に成長を続けるK2-sPYeeDeの第1期トレイニー齊藤です。 山川先生の若手教育における柱のひとつ”手術操作の言語化”、これは現代の外科では誰もが大事だと思っているはずですが、山川先生のそれは異次元で、そこまで掘り下げてコトバにするのか、と驚嘆させられます。刻一刻と変化し…

京都桂病院・初期研修プログラム1年生のひとりが外科系を志望とのことで、4週間のローテーション中はとにかく手を動かしてもらいました。中心静脈ポート造設、皮膚の埋没縫合、腹腔鏡手術のカメラ助手、膵頭十二指腸切除術の第3助手、この程度ではもちろん飽き足りません。 腹腔鏡鉗子を使ったごく簡単な操作から始めて着実にスキルを上げ、スタッフたちから渾身の指導を受けながら腹腔鏡下胆嚢摘出術の肝床剥離部分を術者として行い、また指導医が軽く手を添えて手伝いながらロボット支援下直腸手術の第1助手の一部まで経験することができました。もし将来消化器外科を選ぶとしたら、上々のスタートダッシュです。 画面内の鉗子が日に日に…

当科が新たな特色として推進する若手外科医のためのDa Vinci執刀術者集中育成プログラム "K2-sPYeeDe" 、トレーニングの一環として外部エキスパートによるビデオクリニック第1回が開催されました！講師はトヨタ記念病院から名古屋市立大学に異動された山川雄士先生が引き受けてくださりました。（トヨタ記念病院・手術見学のレポートはこちら） ビデオの術者齊藤、指導医高橋のふたりが出席すればよいのですが、結局総勢6名が参加して、相変わらずのバイタリティでほぼノンストップでコメントし続ける山川先生からひとつでも多くのtipsを吸収しようとしていました。結局用意された時間ではまったく足りず、このあと…

京都桂病院外科は、日本肝胆膵外科学会の定める高度技能専門医の認定修練施設で、現在府内6施設のうちのひとつです。 当科では消化管領域だけでなく肝胆膵領域においても、一定以上の基礎技術と術式の十分な理解ができていると判断されれば、積極的な若手執刀の体制を敷いています。H30卒の伏谷も高度技能専門医を持つ二人の先輩の丁寧な指導のもと、外科の花形術式のひとつである膵頭十二指腸切除術を完投しています。何事もおろそかにせず繊細・緻密なこだわりを見せる伏谷、どんどん力をつけていくことでしょう。今後の活躍が楽しみです。 京都桂病院外科は、将来を担う意欲的な若手外科医を全力でバックアップしています。当科でキャリ…