私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。 介護士の仕事は、決して楽ではありません。 入浴や排泄介助、食事介助などの身体介助はもちろん、レクリエーションや生活相談などの生活支援も行います。 また、高齢者の尊厳を守り、その人らしい生活を支えることも大切です。 しかし、介護士の仕事は、決して幸せではないわけではありません。 入居者と心を通わせることができた時、私はとても幸せを感じます。 ある時、私は、一人の入居者の男性と仲良くなりました。 その男性は、認知症が進行しており、自分の名前や家族の名前も忘れていました。 しかし、私は、その男性に寄り添い、話を聞いてあげることで、少しずつ信頼関係を…