「気になってる自分がいるのよ」 ある日の夕食後。 食器を洗う、 妻の手が止まり 唐突に その告白は始まった… 休日の昼下り。 いつもの見慣れた街並。 見慣れた日常の我が家。 植木鉢に 植えられている木々を手入れしている際に 出会ったと。 太陽の陽射しが強い中、 汗水をたらし、一心不乱に。 同じ背格好、 同じ姿の仲間たちと協力し、 自分の与えられた仕事を 全うしようとする姿。 その光景、様子に出会った妻。 最初の印象は決して 快くは感じてはいなかったと。 ただそんな自分の気持ちを どうにかしようとしているうちに 知らず、知らず 心を奪われていたことに気づいたよう。 秘めた思いと葛藤を繰り返し、 …