一条真也です。『〈怪異〉とミステリ』怪異会談研究会[監修]乾英治郎/小松史生子/鈴木優作/谷口基[編著](青弓社)を読みました。「近代日本文学は何を『謎』としてきたか」というサブタイトルがついています。 カバー表紙には、「岡本綺堂、江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作、海野十三、久生十蘭、戸川昌子、小野不由美、綾辻行人、京極夏彦などの作品に潜む怪異を精微に読み解く。そして、ミステリというジャンルで展開される怪異の拡散と凝集、合理と非合理の衝突から、日本のミステリ小説の潮流を捉え返し、近現代日本の文化表象の変容をも明らかにする」と書かれています。 アマゾンの内容紹介には、「近年、ミステリジャンルでの『…