本間心鈴に怨恨を抱えていた恩田寧が逆に心鈴の弟子となることで美のセカイの一端に触れる話。 恩田寧は複雑な家庭環境で育ち本間家への憎悪を滾らせその娘:心鈴に対して怨恨を抱いていた。 寧の母方は美術の名家であったが寧に敷居を跨がせないのに、心鈴を弟子にして優遇していた。 それを許すことが出来ない寧は、四色型色覚を鍛え直し、一度は敗れた心鈴に復讐を誓う。 主人公は一介の教員でありながら、芸術家として寧と心鈴に責任を持ち、その勝負の仲立ちをする。 結果は心鈴の圧倒的勝利となるが、主人公は心鈴を寧の師匠にするというウルトラCを決める。 ここで語られるのは、絵画には哲学と思想が必要ということであり、寧の絵…