私は老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。日々ご入居者様と接する中で、様々な出来事に出くわします。中には、一見不運に見える出来事も少なくありません。 例えば、入居者様が転倒して骨折してしまうこと。これは本人にとってもご家族にとっても辛い出来事です。 しかし、転倒をきっかけに体の状態を見直したり、リハビリテーションを頑張ったりすることで、以前よりも元気になられる方もいらっしゃいます。 また、認知症の入居者様が大切な物をなくしてしまうこともよくあります。ご本人はもちろん、職員も必死に探しますが、見つからないこともあります。 しかし、探し物が見つからないという経験が、入居者様にとって大切な思い…