12月4日、参議院本会議において、「労働者協同組合法」(以下労協法、とする)が参議院で全会一致で可決、成立した。 公布後、2年以内に施行することになっている。 この労協法の成立は、コロナ危機の真っただ中に存在し、あえいでいる労働者たちにとって、どのような意味をもつのだろうか? 労協法には、協同組合に組合員が出資し、事業の運営に意見を反映させ、自らも事業に従事するという協同組合を認め、「多様な就労の機会を創出することを促進するとともに、当該組織を通じて地域における多様な需要に応じた事業が行われることを促進し、もって持続可能で活力ある地域社会の実現に資する」(『労協法 概要』、第1条関係)ことを目…