これまでのシリーズでは、「感じる学び」の重要性を繰り返し見つめてきました。図工や音楽、自然体験といった体験的な学びが、子どもの心をどう育てるのか。また、そうした学びをどのように評価し、家庭とどう支え合っていくべきか。 今回はその集大成として、筆者が考える「新しい義務教育のかたち」──2段階制による義務教育構想をご提案します。 ■ なぜ、今「段階的な義務教育」が必要なのか? 現在の日本の義務教育は、6歳から12歳までの小学校と、13歳から15歳までの中学校という「6・3制」が基本です。この制度は長年続いてきましたが、現代の子どもたちが抱える課題に本当にフィットしているのでしょうか? 一斉授業・学…