古い作2つ、宗教詩2つ、批判1。 きぼう そらをみればそらにすわれこなごなになってきえてしまいそうで ひとをみればひとみのおくにすわれすきとおる こどくのなかでいきが たえて しまいそうで いつのまにかうすい いのちに さくはなのあいだにただようかおりまつみのほのかなぬくもりのかげに にている 高い窓 壁の 絵の幼い少女は 手を伸べてあそこよ と 指さしている それが最初に見た希望の形だった 伸びてゆく 手 がかすかな影を ふるわせながらうすい 光の 向こうで声 を 待っている 孤独な 光だけが医者のように 顔色を変えないで夜じゅう 診ていたらしいしらんでゆく窓に 衰弱してくぼんだ 血管の 足…