第2章 たんぱく質の調整で腎臓の負担をコントロール ▼適切なたんぱく質量を知ろう 生きていくうえでは欠かせない三大栄養素のひとつ「たんぱく質」ですが、体内でエネルギーに代わる過程で尿素やクレアチニンなどの老廃物を生み出します。 これらの老廃物をろ過して体外へ排出するのが腎臓の役割です。 つまり、腎臓病の人がたんぱく質を摂り過ぎると腎臓に大きな負担をかけることになり、その結果、腎機能が低下すれば腎臓の負担がさらに増えて老廃物の処理が困難になってしまうのです。 日本腎臓学会の「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014」では、たんぱく質の摂取目標は腎臓病のステージによって異なり、G1~2では標準体重1…