私の家系は、祖父、父親と、代を重ねるごとに短命になっています。 父親の享年をベースに考えると、私の「人生の折り返し地点」というのは、はるか過去になります。 父は特に、生まれながらの病持ちで、死期もある程度悟っているような人でしたので、その人生観というのは気になりましたが、本人もそのような語りをする人ではなく、結局、聞かず仕舞いでした。 日頃からそんな悟った感じではあったのですが、いよいよ最期の時が近づいた頃、友人が見舞いにくると、その度に涙ぐんでいた父の姿を思い出します。 むしろ、そんなところに父の人間臭さを見る感じがして、死ぬことと別れることは、違うフィールドのことなんだなぁ、と思った記憶が…