〇承天閣美術館『後水尾院の京』(2026年5月31日~9月27日) 中世の動乱によって相国寺が多くの伽藍を焼失した後、寛永文化の主導者となった後水尾院(1596-1680)は、相国寺僧・昕叔顕晫(きんしゅく けんたく)を師として落飾し、複数の伽藍を再興した。院ゆかりの什物と、17世紀の京を彩った華麗な文化を今に伝える寺宝の数々を展観する。 第1展示室の扉が開くと、目隠しの壁面に桜の映像が流れる。色味を落とした夕暮れの桜のような映像で「時ありて春しりそむる一花に 見よひとはなも咲きのこるかは」という和歌が添えられている。短い映像を見てから壁面の展示ケースに歩を移すと、冒頭に後水尾院の肖像画(相国…