卵巣静止の牛に対して、コンセラールなどのGnRHを投与し排卵誘起し黄体を作る、という治療は牛の臨床獣医師の先生方は少なくても一度は経験があると思います。 さらに、治療した牛が、治療後10日ぐらいで発情が来た、という経験をされている方も多いのではと想像します。 NOSAIのテキスト(古いですがこれがかなり使える良書です)にも以下のように記載されています。 「排卵後に形成される黄体は、卵胞の成熟度の程度にもよるが、発育が不十分で小さく早期に退行して、治療後の初回排卵と2回目排卵の間隔が8~15日で正常発情周期よりも短いものが多い」(1) なぜ、発情周期が短縮してしまうのでしょうか? 排卵促進剤で強…