現在、なんとかクルマのことについて記事を書いているが、本や雑誌で得た表面的な知識があったものの体験が伴わなかった時期がある。クルマにとってサスペンションは大事なものと思っていても、あまり興味の対象にはならなかった。やはりパワーの方に目が行きがちだった。 当初は運転するのは自分のクルマばかりなので比較の対象もない。自分のクルマの乗り心地や操縦性についても「こんなものかなあ」と思う程度の認識しかなかった。 サスペンションに関して「性能によってこんなに違うものなんだ」という体験をしたのはダートトライアルへの出場を通じてだった。これは未舗装路のタイムトライアル形式の競技だが、低ミュー路を走るということ…