障がい児という言葉はよく聞くし、障がい児が身近にいる人もいるだろう。 子どもの時に、自分のクラスや障がい児学級に彼らがいたことだろう。 小学校では、彼らと一緒に過ごしたり交流した経験のある人が多いはずだ。 しかし、障がい児に中にも、重症心身障がい児と呼ばれる子たちがいる。 彼らの中には、普通学校にも障害児学級にも支援学校にも行けない子がいる。 ぼくが知っていた子は常時介護を必要とするから、母親が家でずっと看ていた。 (以下、重症心身障がい児を”重心身児”と略します) 忘れられないことは、その重心身児の兄の卒業式に母親が出席できなかったことだ。 卒業式のせめて2時間だけでも、替わりに家で見守って…