政治改革法案に『小社会(241218高知新聞)』は思う。太宰治にしては意外な「酒ぎらい」という随筆がある。家に置く酒は一滴も置きたくないと。机に向かって仕事をしていても「潔白の精進が、できないような不安な」視線を酒に。とはいえ、知人の来訪時は例外。結局、随筆の中でも家の酒をかなり飲んでいる。禁酒や禁煙の誓いも「例外」を作ってしまうと、言い訳の温床に。政治改革法案が衆院を通過した。一部の非公開を温存しようと自民党が求めた「公開方法工夫支出」は、「抜け穴」と反対された。つまり、「例外」は信用されなかった。なぜ、政治はそんなにカネがかかるのか。透明性を求める世論に、自民党はより真摯に向き合うべきだろ…