ジャック・アタリ『教育の超・人類史』(大和書房・2024)→Amazon 進捗22% 教育の歴史を学ぶときは、はじめに「教育とはなにか」という問いにぶつかる。 「教育=学校」がすべての場合に当てはまるとはいえない。むしろ「学校」は近代的なシステムであり、それらを包括するのが「教育」だと考えられる。 教育とは知識の伝達であり、その発生は集団のメンバーが「衰え、狩猟、採集、物資の運搬、自衛などの活動が難しくなったとき、次世代が自分たちの助けになり、さらには役割を交代してもらうことに利益を見出した」(上掲P25)ことがきっかけのひとつだという。 例えば火の活用。これは文字が発明される前から活用されて…