源氏物語、雲居雁と紫の上には共通点が多い…という話のつづきだよ。 6.男女のことをそんなによく分かっていない無邪気なうちに、男と関係を持つに至ったこと これはま~なんていうか、当たり前っていうか。高貴な姫君だもん、無邪気じゃなきゃいけないんですよ! 現実には、姫君が耳年増でちっとも無邪気じゃないこともあったかも知れませんが。そうそう、無邪気じゃない姫君といえば…大鏡に出てくる、藤原道隆の三の君の話。道隆の長女は有名な中宮定子。次女は東宮妃で淑景舎女御、原子(子はなく、22~3で頓死)。末の四の君は一条天皇の御匣殿(定子腹の皇子を育てていて一条天皇の寵愛を受け、妊娠したものの、亡くなってしまった…