これは 劇的に変化する共同体と、心地よく安定した共同体で、「二重」に生きること その2/2 の続きです。 ξ 一月はいうまでもなく新年で、正月のさまざまな行事は、初詣から皇居の国民参賀をも含めて、そのほとんどが生活の中に定着したようです。 政治的にどれほど進歩的な思想を抱いている人でも、門松を飾り、鏡餅を飾る新年の風習に、目くじらを立てる人は少ないようです。 一月十五日の成人式にしても、・・・依然として廃止される様子はなさそうです。 とくに、地方の若者にとっては、これは晴着を飾って仲間同士が付き合う、ひとつの新しい儀式になりつつあるように見えます。 ・・・ こうして一年が過ぎて行くと、十二月に…